睡眠時無呼吸症候群について
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人は、人生の３分の１を睡眠に費やしているといわれております。睡眠時無呼吸症候群（SAS：Sleep Apnea Syndrome）の方は、良質な睡眠がとれず、日中の活動性、労働の質などが低下することに加え、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病などの生活習慣病を高い割合で合併し、長寿を望めない可能性があることが明らかになりました。昨今のTV、新聞報道などでSASの認識は広まってきておりますが、まだまだ治療を受けていない患者さんが多いのが現状です。SASは眠っている間のことですから、ご本人が気づかない上に、働き盛りの世代に多く見られるため、ご家族の方に指摘されても日々の忙しさの中でついつい後回しにされてしまうことも、治療を受けていない患者さんが多い一因ともいえるでしょう。当院ではSAS治療に積極的に関わっていくことで、SASのみならず、そこに潜んでいるかもしれない様々な病態も的確に捉え、治療を行えるよう取り組んでおります。また、お時間の取れない方でもできるだけ簡便に検査を受けられるような体制づくりにも努めておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。この診察により、患者さんやご家族の日々の不安が取り除かれ、皆さんの健康増進にお役に立てれば幸いです。
武川病院 院長
武川 悟